こんにちは、じっと(@jittoblog)です。
今回ご紹介する施設は、東海地方の施設『養心薬湯』です。
10種類以上の薬草をブレンドした薬湯があり、創業以来変わらぬブレンドで常連のお客様を中心に喜ばれています。
近年では漢方サウナも人気でを集め、連日多くのお客様が漢方サウナと地下水汲み上げの水風呂を求めて全国から来店されています。
シンプルの中に、こだわりが詰まった『養心薬湯』の薬草風呂と漢方サウナ。
気になった方は、是非覗いてみてください。
では、紹介していきます。
養心薬湯基本情報
- 薬草風呂、漢方サウナがメインの温浴施設
- 営業時間 平日12:00ー23:00 土日10:00ー23:00
- 年中無休
- 入浴料 大人(中学生以上)700円 1歳−小学生100円
- 入浴回数券11枚綴り7,000円
- 貸しタオル、貸しバスタオルは無し
- 各種アメニティの販売あり、タオル、バスタオルの販売もあり。
- 男湯のみボディソープ、リンスインシャンプーが1本ずつ用意されている。
- 最寄駅 岐南駅(名鉄名古屋本線)徒歩5分程度
養心薬湯のロケーション
養心薬湯は、岐阜市に隣接する羽島郡岐南町にあります。広大な濃尾平野にある岐南町は、国道21号、国道22号、国道156号が交差する岐南町インターチェンジは、県内最大の交通量があり隣接する名古屋市への玄関口となっており交通の便が非常に良い地域、今後も発展が期待される街です。
羽島郡岐南町は徳田ねぎが名産。白ねぎと青ねぎの中間にあたる徳田ねぎは、白根、葉両方が食べられます。焼いた徳田ねぎを出汁で溶いた八丁味噌に付けて食べるのがおすすめ。
こんな街に『養心薬湯』はあります。
養心薬湯ってどんな施設?
養心薬湯は「ようしんやくとう」と読みます。車で向かっていると突如出現する「漢方サウナ」の文字。遠くからでも存在感が溢れ出す看板の文字と独特なカラーリング。見えた瞬間のワクワクがたまりません。
パチンコ屋だった施設をオーナーだった先代がパチンコ屋の廃業を機に創業された養心薬湯、銭湯のようなつくりとプライス設定になっていますが、湯治がメインの温浴施設です。
以前に隣でビジネスホテルが営業していた時は、ホテル全室が風呂付きの客室ではなかった為、宿泊者のお風呂として利用されていました。そのビジネスホテルとの関係の名残として男湯だけですが、ボディソープとリンスインシャンプーが1本ずつ置いてあるそう。
創業当時から通われているお客様も多く、地元の方に愛される温浴施設となっています。近年のサウナブームで全国のサウナーからも注目が集まり、漢方サウナと地下水を利用した水風呂を求めて来店されるお客様も増えてきました。
常連のお客様の中にはペットボトルを持参して、水風呂の蛇口から地下水を汲み持って帰る方もいて、お米を炊いたり料理に使うと美味しくなるのだとか。店主もコーヒーを淹れるために持ち帰るそうで、コーヒーの味が全然違うと話してくれました。気になる方は空のペットボトル持参をおすすめします。
以前は2階のスペースでマッサージも受けられたのですが、施術師の方の体調不良により現在は行っておらず、温浴施設のみの営業となっております。
養心薬湯施設案内
エントランス
風除室のような入口は、パチンコ屋の名残と知り納得。ロビー式の店内に入ると右手に下駄箱があります。ただ、常連様の多くはそのまま靴を脱いで置いておく方が多いそう。目の前の券売機でチケット購入し、いざ入浴。
養心薬湯入口外観
パチンコ屋の名残がある風除室のような独特の外観。両サイドに入口があります。
下駄箱
店内に入って右手に下駄箱があります。
常連のお客様の多くは、下駄箱に靴を入れず脱いだらそのまま並べておくようです。私も郷に従い並べておくことにしました。
券売機・両替機・貴重品ロッカー
店内に入った正面の壁に設置されています。ここでチケットを購入してフロントへ行きます。
ロビー
奥には、ソファーなどもあるのでお風呂上がりの休憩もできます。
受付フロント
ここでチケットを渡した後、いざ入浴。帰る時は、フロントにいるスタッフの方に使用したロッカー番号を伝えます。ロッカー内を消毒するためです。
脱衣所
脱衣所にはカップ式の自販機があります。ロッカーは100円投入して帰りに返却されるタイプなので、事前に小銭の準備は必要です。脱衣所内にはお手洗いが設置されていません。ロビー休憩所横にお手洗いがありますので、事前に済ませるようにしましょう。
のれん
ちょっと違和感を感じるかもしれません。実は、男湯側ののれんを洗濯したら、使用不可の状況になったらしく、それ以来無地ののれんになっています。
脱衣所(男湯)
写真の右手側にもロッカーが設置されています。100円玉を投入するタイプですので、事前に準備しておきましょう。奥にベンチもあり休憩もできます。
洗面台と大きな鏡(男湯)
洗面台に置いてあるボトルが男湯だけに設置されているボディソープとリンスインシャンプーです。基本浴室内に置かれています。壁にあるドライヤーも無料で利用できます。
脱衣所(男湯)内ベンチ
ここで座りながらのんびり休憩するのも気持ちよくておすすめです。サウナを利用される方のととのいスペースとしても大活躍です。レトロな体重計がなんとも言えない雰囲気を醸し出しています。女湯にもあります。
脱衣所(女湯)
ドレッサーも完備されています。ドライヤーも無料で利用できますが、女湯側はコンセントも用意されていますので、自前のドライヤーを持参して使用することも可能です。
脱衣所(女湯)
女湯の脱衣所が男湯側より少し広めにつくられています。中央に物置に便利な台が用意されています。荷物が多くなりがちの女性には嬉しい気配りですね。
洗面台(女湯)
お風呂
薬草風呂、白湯、水風呂があります。白湯にはバイブラバスもあります。
白湯(男湯)
湯船は浅め、ゆっくりと足を伸ばしながらのバイブラバス、最高です。
養心薬湯
創業当時から湯治で入浴されるお客様も多い人気のお風呂。唐辛子の成分も入っているらしく、入浴後に身体がポカポカしてきました。
養心薬湯に掲示されている看板
洗い場(男湯)
サウナ室側の壁にも洗い場があります。一度に10名使用可能です。
白湯(女湯)
こちらの白湯も男湯と同じつくりになっています。
養心薬湯(女湯)
腰痛、神経痛、リウマチ、肩こり、冷え性、ぜんそく、動脈硬化、あせも、花粉症などの症状の方にピッタリなお風呂だそうです。お医者さん要らずのお風呂ですね。
洗い場(女湯)
養心薬湯について
男湯にも同じような看板はあるのですが、文字がかすれて見えなくなっているので女湯側のものを掲載。嶋野先生の思いが綴られています。
入浴の順序(女湯)
養心薬湯の入り方の説明。今回、実践できませんでしたが、次回訪問時はサウナと合わせてチャレンジしてみようと思います。
入浴上の注意(女湯)
浴槽の縁には座らないでくださいの文言がありますが、座って休憩されている方もいらっしゃいます。店主も公認のようなので、他のお客様に配慮すれば問題ないようです。
サウナ
格納式ボナサウナの室内の温度は、55℃から60℃程。入ると蒸気が充満しており室内もかなり暗く感じるので、他のお客様とぶつからないよう注意が必要です。薬草風呂で湯通しした後にサウナに入ると、サウナ室での発汗がさらに促され、休憩していても身体がポカポカして非常に気持ちが良いです。薬草風呂の湯通し、おすすめです。
サウナ室入口(男湯)
開けるとすぐに大量の蒸気が充満しています。中は非常に暗いので、入ってすぐに奥に行く場合は注意が必要です。だんだん目が慣れてくると、このす薄暗さがいい感じです。女湯側も同様なサウナ室になっています。
サウナ室横のシャワー
サウナ室を出てすぐに汗を流せるシャワーがあるのは、個人的に嬉しい設備です。女湯側にも同じように設置されています。
水風呂
地下100mから汲み上げられる地下水水風呂は、水温は体感で18℃から19℃の間くらい。地下水掛け流しの水風呂は肌に優しく、いつまでも入っていたくなる気持ちのよい水風呂です。
水風呂(男湯)
詰めれば2人は入れる広さの水風呂。最初は止まっていましたが、大体は蛇口から地下水が出しっぱなしのオーバーフロー状態になります。壁にある蛇口からペットボトルに詰めて水を持ち帰ることもできます。
休憩
風呂場の中央にある柱周りのベンチ、浴槽のふち、脱衣所にあるベンチがととのいスポットになります。
私は、柱周りのベンチで休憩しましたが、浴室内に設置されている窓から入り込む風を感じなから空を眺めてぼーっとする、半外気浴のような状態でととのいロードを完走することができました。
柱周りのベンチ(女湯)
サウナ室が満員の場合は、ここが順番待ちの待機場所になるようです。訪問時は満員になることはなかったので、この場所でゆっくり休憩させてもらいました。男湯にも同様な柱のベンチがあります。
浴槽のふち
サウナ室が満室の場合は、水風呂の後はこの縁に座って休憩、または脱衣所のベンチで休憩します。
サウナ室混雑時の暗黙の了解
店主に教えていただいたのですが、サウナ室が満員で待ちが発生している場合は、休憩方法に注意が必要とのこと。ローカルなルールですが、地元の方が気持ちよくサウナに入るために考えられたルールだと思うので、知っておいて損はないと思います。
- サウナ室が満員時は、休憩は浴槽のふち、脱衣所のベンチで行う。
- 次のセットへ向かう場合は、柱周りのベンチに座って入室待機。
- サウナ室から出てきた人数分、柱周りベンチで待機していた人から入室する。柱周りベンチで待機しないと順番抜かしの状態になる。
その他
店舗前駐車場
かなり広いスペースの駐車場が確保されています。
ロビー奥の休憩スペース
待合スペースとして使われることが多いそうです。
休憩スペース横の自動販売機
イオンウォーターも販売されてます。写真はないですが、この自販機の横にお手洗いがあります。
養心薬湯2代目店主とお話
先代が養心薬湯を創業してから30余年、2代目のご主人が養心薬湯に携わって25年程。
大事にしている事は、創業当時から変わらず薬湯、漢方サウナを準備すること。
店の屋号にもなっている薬草風呂「養心薬湯」は、岐阜薬科大学名誉教授の嶋野武先生が考案した薬草ブレンドがベースで、創業以来ブレンドを変えずに営業を続けているとのこと。
浴槽の中に薬草がたっぷり入った布製の袋が吊るされていて、持ち上げると中から大量の薬草のエキスが滲み出てきます。
店主曰く、身体の気になる部分、肩や腰、膝など痛みを感じる部分に薬草の入った袋を当てると、患部に薬草の成分が染み渡って良いのだとか。
創業当時は湯治が目的のお客様が多く、利用される方も女性が圧倒的に多い施設でした。
最初施設を拝見した時に、女風呂が少し大きめになっていると店主に伺い、薬草風呂は女性のニーズが多いお風呂のはずだと考えた、先代の思いが詰まったお風呂なんだと実感。
お風呂だけでなく、脱衣所も男湯より広い間取りになっており、ものが置けるスペースがとても多い印象でした。
女性は何かと荷物が多くなってしまうから、脱衣所も広い方がいいんですよねと店主。
昨今のサウナブームでお客様の層も創業当時から変化し、現在は、男性のお客様が多く若い層が男女共に増えてきたそうですが、女性への配慮が随所に散りばめられ、女性に優しい施設だなと感じました。
客層は変わっても、創業当時から養心薬湯に通い続けるお客様も多く、毎日訪れるお客様も少なくないとか。
特に夕方の時間帯は常連のお客様で店内は活気づくそうで、脱衣所の休憩スペースでは常連客が会話を楽しむ憩いの場となります。
90歳を超えるお客様も自転車に乗って通っているそうで、見た目も若くとにかく元気、店主も驚くほどの元気良さだそうです。
これも養心薬湯の薬草風呂のお陰なのかも知れませんね。
2代目店主の宮川さん
先代が創業した養心薬湯に25年程前から携わり支えてこられた宮川さん。湯治で通われるお客様だけでなく、サウナ目的で来店されるお客様が増える状況でも、今と変わらない養心薬湯のスタイルを貫き、たくさんのお客様に喜んでいただきたいとのこと。今後も養心薬湯から目が離せませんね。
最後に
今回は、養心薬湯をご紹介しました。
10種類以上のこだわりの薬草がブレンドされて完成する薬草風呂は、身体の芯まで温まり、お湯から上がった後もポカポカした感じが持続。
新陳代謝も活発になり、何度も入りたくなるお風呂でした。
漢方サウナも湿度が保たれしっかり熱いスチームサウナ。最初サウナ室に入る時、蒸気の量と部屋の暗さでドキドキしますが、目が慣れてくると、暗めのサウナ室がととのいへの集中を高めてくれいい感じです。
スタッフの方も非常に感じがよく、終始気持ちよく過ごすことが出来ました。
身体にやさしいのが芯から伝わってくる『養心薬湯』の薬草風呂と漢方サウナ、
再訪確定の素晴らしい施設でした。
今回掲載している画像は、養心薬湯様にご協力をいただき撮影したものを使用しております。
最後までお読みいただきありがとうございます。