こんにちは、じっと(@jittoblog)です。
今回ご紹介する施設は、関西地方の銭湯
『末広温泉』です。
『末広温泉』は、西 勝造博士が考案した西式温冷浴が有名で、大阪一熱いお風呂と天然地下水かけ流しの水風呂に交互に入浴することで、健康促進、心身ともにリラックスできます。
お風呂好きな方だけでなく、サウナ好きの方もハマること間違いなしの西式温冷浴の聖地『末広温泉』のお風呂。
気になった方は、是非覗いてみてください。
では、紹介していきます。
末広温泉基本情報
- 銭湯
- 営業時間 14:00−24:00
- 定休日 毎週金曜日
- 入浴料 大人520円 中学生380円 小学生200円 幼児100円
- サウナ料金 100円
- 手ぶらセット720円(入浴料+シャンプー+リンス+石鹸+タオル+バスタオル)
- サウナセット820円(手ぶらセット+サウナ)
- 貸しタオル 30円 貸しバスタオル 70円
- 大人回数券(10枚) 5000円 中人(10枚)3900円 小人(10枚)1900円
- 駐車場完備19台(東駐車場5台、北駐車場14台)
- 最寄駅 大阪メトロ谷町線平野駅より徒歩約10分 J R大和路線平野駅より徒歩約18分
末広温泉のロケーション
『末広温泉』がある大阪市平野区は、大阪市24区で一番人口が多く、古くは交通や商業の要所として「平野郷」と呼ばれ、大阪で最も早くから栄えた地域となっています。歴史ある平野区には寺社仏閣なども数多く存在しており、地獄から天国への体験ができるお寺「全興寺」が有名。大阪を代表する産業の一つである「食品サンプル」の製造、販売を手掛ける「森野サンプル株式会社」は平野区で創業。ものづくりも盛んな地域です。
末広温泉ってどんな銭湯?
昭和45年創業の『末広温泉』は、大阪一熱い風呂と天然地下水の水風呂を交互に入浴する西式温冷浴で有名な銭湯。この熱湯と水風呂を求めて、地元のお客様だけでなく全国各地から足を運ぶお客様も少なくありません。西式温冷浴による健康管理や心身のリフレッシュを目的に、第一線で活躍するスポーツ選手なども足繁く通う西式温冷浴の聖地となっています。
「西式温冷浴」ってなに?
「西式温冷浴」は、日本初の地下鉄を設計した工学者であり医学者でもある西 勝造博士が考案した「西式健康法」のひとつ。この健康法は、「食事療法」・「体操法」・「温冷浴法」からなり、人間に備わっている自然治癒力を最大限に引き出すことを目指す健康療法です。西 勝造博士自身も10代の頃、医者から20歳まで生きられないと余命宣告されており、その後独自に考案した「西式健康法」を実践することで健康体を取り戻し、70余年の寿命を全うしたそうです。すごいですよね!
末広温泉施設案内
エントランス
末広温泉外観
営業案内の看板
インパクト大な店頭の看板
ご主人が考えた文言なんだそう。一口残さず帰ります。
下駄箱
キレイな生花が生けてあります。
券売機周辺
ここで発券してからフロントへ。
券売機
券売機は1000円と2000円札のみ使用可能です。支払は現金のみの対応となっています。
ロビー
お風呂上がりにゆったりくつろげる休憩スペースがあります。
マッサージチェア
フロント
シャンプーやカミソリはここで現金精算します。
脱衣所
男湯側
男湯側のれん
脱衣所①
中央にソファがあります。
脱衣所②
ロッカー下段にちょっとしたものを置けるスペースがあるのがいいですね。
脱衣所③
壁際にも休憩スペースがあります。
レトロなマッサージチェア
体重計
洗面台
生花
この生花は、毎週ご主人の奥様や娘様、スタッフの方で生けているそうです。週替わりでいろんな生花が楽しめます。
女湯側
女湯側のれん
脱衣所①
男湯側より若干狭めな脱衣所
脱衣所②
壁際にもドレッサーとベンチ
レトロなマッサージチェアとドライヤー
赤ちゃん連れも安心のベビーベッド付きのロッカーも完備
最新式のマッサージチェア
体重計
洗面台
こちらにも生花
キレイな生花を見ると心が洗われますね。
お風呂
お風呂は45℃の熱湯をメインに少しぬるい湯と水風呂、サウナで構成されています。浴室入口付近に後から水風呂が増設されたため、水風呂が2カ所ある少し変わったつくりです。『末広温泉』では他の温浴施設とは違い、入浴するほとんどの人が水風呂を利用するので、2カ所に分かれた水風呂があるのは嬉しいですね。
西式温冷浴 “仕上がり方“ 手順
湯船に浸かるため、しっかりを掛け湯をしてから温冷浴を開始する。
水風呂と熱湯の入浴時間は各1分。
いきなり熱湯から入ると驚くほど熱いので、水通し推奨。
2〜3セット目に入ると不思議と熱湯が心地よくなってきます。
温冷浴を中断して、普段どおり体を洗う。
ここでも水風呂と熱湯の入浴時間は各1分。
ここまでくると熱湯が普通のお風呂に感じてきます。
でも体はどんどん赤くなっています。
普段の入浴では味わえない、なんとも言えない爽快感が衝撃的。
体が軽くなったようなとても不思議な感覚になります。
この感覚、サウナーならきっとハマるはず!
冷え性の人は最後の水風呂からあがった後、熱湯に3〜5分足だけ浸かってからあがる。
「西式温冷浴」を終えた頃には“ととのう“の更に先をゆく“仕上がる“が待っています。
男湯
熱湯
湯温は45℃の広々湯船。向かって左側のスペースは浅くなっているので寝転びながら入浴できます。深湯の中央部から熱いお湯が出てくるので、初めて入浴するときは注意。本当に熱いです。
少しぬるい湯
ジェットバス、バイブラバス、電気風呂とリラックス効果抜群のお風呂。
時計
浴室内のいたる所に設置された時計。
洗い場①
洗い場②
女湯
熱湯
男湯よりも少し狭めの湯船。
少しぬるい湯
こちらは男湯と同じ仕様になっています。
洗い場①
洗い場②
熱湯が小さめな分洗い場のスペースが男湯より広くなっています。
浴室内の文言集(男湯女湯共通)
サウナ
『末広温泉』のサウナは対流式(ストーン)で、利用時の温度計は100℃程でした。座面1段で細長い形状のサウナ室ですが、大きい窓ガラスが設置されていることで、明るく開放的な空間が印象的。サウナ利用者は、フロントで渡されるバスタオルを腰に巻いて入浴します。
男湯側
サウナ室内①
サウナストーブとストーン
このストーンにはロウリュできません。
サウナ室内②
座面1段のサウナですが、縦長の室内なので熱いのが苦手な方でもストーブから離れてじっくり楽しめます。
サウナ室内③
奥にも広めな空間があります。
タオル掛け
サウナで使用するバスタオルやサウナハットを掛けておくスペース。
花の名前になったフック
今日はどの花にかけようか迷いますね。
女湯側
サウナ室内①
サウナ室内②
奥側のスペースは、男湯側より少し狭めになっています。
サウナストーブとストーン
水風呂
天然地下水をかけ流しで楽しめる水風呂。水温は18℃〜20℃。大阪一熱い風呂との相性抜群の水風呂は、壁から常時新鮮な地下水が注がれています。
休憩
外気浴スペースはないので、洗い場のイスに座って休憩したり、脱衣所のベンチに座って休憩します。
その他
駐車場案内図
北側駐車場
券売機に飾られたイラスト
温冷浴の内容がわかりやすく解説されています。
グッズ各種
名物の文言がプリントされたタオル
ドリンク各種
ドリンク料金表
入口に設置された提灯
末広温泉の上には…
末広温泉の上にはアパートがあります。各部屋にお風呂はあるのですが、入居者には広末温泉が無料で入浴できる嬉しいサービス付き。入居者の方が羨ましい。
ご主人とお話し
昭和45年創業の『末広温泉』は、西式温冷浴を前面に打ち出し、人々の健康に寄与してきた知る人ぞ知る公衆浴場、西式温冷浴の聖地となっています。西式温冷浴を考案した西 勝造博士のお弟子さんとご主人との出会いを経て誕生した『末広温泉』の温冷浴。ご主人自身、公衆浴場が生き残っていくためにはその施設ならではの特徴がなければと感じ、お弟子さんの勧めもあって西式温冷浴が手軽に日常生活に取り入れられる銭湯の実現を目指し、現在まで『末広温泉』は西式温冷浴一筋。お弟子さんとの出会いがなければ、現在の『末広温泉』の姿はなかったのかも知れません。
『末広温泉』は、浴室内の壁に掲示された文言がとても印象的。インパクト大の文言から人生の格言のような思わず読み入ってしまう文言まで種類も様々。その中で「健康とは他から与えられるものではなく自分自身の努力でつくるものである」の一文、心に残りました。ご主人も日課として西式温冷浴を行っているそうで、肌がとても艶々。実に健康的なお姿を拝見して更に先程の文言が腑に落ちました。
『末広温泉』に行くと、玄関や脱衣所にキレイな花が生けてあることに気づきます。この生花、週替わりでご主人の奥様や娘様、スタッフの方などが生けているそう。ただ、この生花は『末広温泉』で生けるだけでなく、地域の小中学校や区役所、警察署などの玄関にも皆さんが手分けして足を運ばれ生けているのだとか。ご主人も以前は数十年にわたって警察署に花を生けていたそうです。一見、商売には関係なさそうに感じるこの取り組みがとても大事なんだと語るご主人。
花を生ける時には、心の中で願いを込めて毎回生けているそう。いじめがなくなりますように、犯罪が少しでもなくなりますように、そんな願いを込めて生けた花を見た人々には心穏やかに過ごしてもらいたい。『末広温泉』では、さりげなく生けてある花をみて心癒され、一人でも多くの人々が西式温冷浴を日常生活に取り入れて、健康に過ごしてもらいたい。相手を思う気持ち「利他愛」は、商売だけでなく全てに繋がるとご主人は教えてくれました。
西式温冷浴を通じて、銭湯文化を消すことなく盛り上げていきたいと考えるご主人。サウナや水風呂がまだ珍しい時から西式温冷浴の普及に尽力され、今では全国から多くお客様が『末広温泉』に訪れるようになり、ブレずに西式温冷浴を続けてきてよかったと喜ばれていました。今後も大阪い一熱い風呂『末広温泉』から目が離せませんね。
末広温泉ご主人 井上さん
89歳になられる井上さんは、2024年に発足した日本温熱浴協会の名誉会長も務め、温冷浴の普及に尽力されています。とにかくお肌が艶々なのにびっくり。西式温冷浴の効果を体現されています。
最後に
今回は、『末広温泉』を紹介しました。
大阪一熱い風呂がある『末広温泉』は、お風呂が熱いだけでなく、ご主人はじめ働かれている方々の温冷浴に対する熱い思いがこもった、どこか人情味を感じる素晴らしいお風呂でした。
温冷浴が終わると体がとても軽く、今まで味わったことない爽快感を感じることができます。
サウナ好きの方もきっとハマる不思議な感覚を
是非、経験してもらいたいです。
家のお風呂では味わえない、“仕上がる“感覚がたまらない『末広温泉』の温冷浴、リピート間違いなしの素晴らしい施設です。
今回掲載している画像は、事前に末広温泉様の許可を得て撮影したものを使用しております。
最後までお読みいただきありがとうございます。