こんにちは、じっと(@jittoblg)です。
今回ご紹介する施設は、関西地区の銭湯『名倉湯』です。
全てのお風呂と水に天然地下水100%使用しているこの施設は、
日替わりのお風呂や薬湯、コーヒーの香りや檜の香りでリラックス効果抜群の
サウナが楽しめるのが特徴です。地下水かけ流しの水風呂とも相性抜群。
昭和レトロな雰囲気も楽しめる『名倉湯』のお風呂とサウナ、
気になった方は、是非覗いてみてください。
では、紹介していきます。
名倉湯基本情報
- 銭湯
- 営業時間 12:00−24:00
- 定休日 毎週金曜日
- 入浴料 大人(中学生以上)510円 中人(小学生)160円 小人(乳幼児)60円
- 入浴料にサウナ料金も含まれます。
- 貸しタオル(1枚)30円
- シャンプー、リンス、ボディソープ 40円
- 駐車場完備 5台
- 最寄駅 JR京都線西大路駅より徒歩20分程度 阪急西院駅より徒歩20分程度
名倉湯のロケーション
『名倉湯』のある京都市下京区は、京都市中心部の南側に位置す京都の玄関口JR京都駅を有する地域です。京都駅周辺には繁華街をはじめ、「京都タワー」や「京都水族館」、「京都鉄道博物館」など観光スポットが集まり、世界遺産に登録されている「西本願寺」や世界最大級の木造建築を有する「東本願寺」など古都京都の文化財として歴史的価値のあるものが数多く集まる地域です。
名倉湯ってどんな銭湯?
京都市下京区にある銭湯『名倉湯』は、天然地下水を100%使用した薪沸かしのお風呂とかけ流しの水風呂が楽しめる施設。キレイなお風呂に入ってもらいたいというこだわりから、お風呂の水は毎日入れ替える徹底ぶり。日替わりのお風呂や薬湯などバリエーションに富んだお風呂も人気。『名倉湯』名物コーヒーの香りがするサウナは、遠方からも訪れるお客様が多い注目のサウナ。室内に広がるコーヒーの香りがたまりません。京都市内の銭湯では珍しく開店時間が12時からなのも嬉しいポイント。
名倉湯施設案内
エントランス
名物の看板
夜になるとネオンで光るサウナの文字がインパクト大です。
入口のれん
のれんのデザインもネオンをイメージ。
男湯側下駄箱
女湯側下駄箱
昔懐かしい番台スタイル
名倉湯名物の浴室タイルがデザインされたオリジナルタオルも数量限定で販売されています。
脱衣所
男湯側
脱衣所内観
脱衣所ロッカー
脱衣所中央ベンチ
脱衣所ソファー
ゆったりくつろげるソファーが設置されています。男湯のみ設置。
脱衣所物販コーナー
種類豊富なドリンクとアイスクリームがラインナップ。
レトロなマッサージチェア
洗面台
女湯側
脱衣所ロッカー
脱衣所中央ベンチ
男湯より幅が狭いベンチが設置されています。
ドレッサー
無料で使える化粧水など用意されています。
サインの数々
マッサージチェア
脱衣カゴ
カゴに脱いだ衣服を入れてロッカーに入れるスタイルです。
こんな感じ
いざ入浴!
お風呂
浴室中央にある深湯と主湯を囲むように洗い場が配置されています。『名倉湯』といえばこの浴室の床に施されたタイル。この模様を見るだけで名倉湯とわかるシンボリックなデザインが印象的です。お風呂は深湯、主湯、日替わりのお湯が楽しめるラドン風呂、薬湯電気風呂の4種類あります。浴室内は男湯と女湯同じ設計になっています。
深湯と主湯(男湯)
手前が深湯で足元からお湯が沸いてきます。温度は43℃程。奥の主湯は深湯より少し温度が低く設定されています。ジェットバスになっているのがポイント。
ラドン風呂(男湯)
毎日日替わりで色んなお風呂が楽しめます。長く入れるよう温度はぬるめに設定されています。
薬湯電気風呂(女湯)
電気風呂で疲労回復しながら温浴素じっこうの薬湯が楽しめます。こちらもぬるめの温度設定です。
風呂桶と風呂イス(男湯)
自分でカランまで持っていき、使用後に元に戻すスタイルです。
洗い場(男湯)
シャンプー、石鹸などは設置されていませんが番台でも販売しています。
サウナ
定員6名程度の対流式(ストーン)サウナは、男湯側が95℃、女湯側が80℃のマイルドな設定。湿度のバランスが良いので温度以上にしっかりと熱さを感じるセッティング。コーヒーの香りに満たされたサウナは、リラックス効果抜群。コーヒーの他に檜の香りが楽しめる「檜サウナ」もあるうようです。男湯と女湯同じ設計になっており、浴室より下がった位置にあるサウナ室に少し頭をかがめながら向かう時は、ちょっとした探検気分が味わえます。
サウナ室内(男湯)
砂時計(5分)が設置されています。
ストーブ近くに設置されたコーヒー
『名倉湯』近くにあるコーヒーショップ「地球舎」のコーヒーを使用しています。こんなところでも地域を盛り上げたい2代目の思いが感じられます。
サウナマット
サウナ入口付近に設置されています。
檜の板
檜の板を水に浸してサウナ室に並べて香りを楽しむ日もあるそうです。
水風呂
サウナ室すぐ横にある水風呂は、天然地下水100%のかけ流しで水温18℃程度。程よい深さがある湯船にたっぷりとためられた地下水は、やわらかな肌ざわりでずっと入っていたくなります。広めの湯船も最高です。
男湯のライオン
高い位置に設置されているので、脳天から天然地下水を浴びることができます。
女湯のライオン
低い位置でも気持ちよさ抜群。
休憩
外気浴スペースはなく、浴室内に内気浴のイスも設置されていないので、カランの前に風呂イスを設置して休憩したり、一度脱衣所に戻ってベンチで休憩するスタイルです。個人的には浴室内に響くシャワーや水を流す音をBGMに、まったり休憩するのが銭湯ならではの感じで好きです。
その他
名倉湯入口の案内掲示物
名倉湯駐車場案内
少し離れた場所に駐車場があります。
2代目が運んできた薪
この量で二日分なんだとか。薪沸かしのお風呂に感謝ですね。
大量の薪をこの台車を使って何往復もしながら奥に運んでいきます。
薪沸かしのご紹介
入口のれんをくぐると薪沸かしのお風呂が出来上がるまでの流れが紹介されています。
脱衣所に展示されたグッズの数々
脱衣所に掲示された新聞
名倉湯と関わりの深い方の記事が紹介されています。
サウPさんのポスター
『名倉湯』だけでなく色んな銭湯とコラボされグッズも販売しています。
京都銭湯の地図
改めて京都の銭湯の多さにびっくりします。
2代目とお話
創業60年の歴史ある老舗の銭湯『名倉湯』は、30年前に先代にあたる2代目のご両親が継業し、現在まで営業を続けています。2代目が銭湯業務に携わるようになったのが4年前。実は4年前に先代がご病気になり『名倉湯』を続けることが難しくなり、存続が危ぶまれたそう。以前から銭湯のお手伝いを本業の合間にされていた2代目が、このタイミングで銭湯業務を引き継ぐことで『名倉湯』の廃業は免れました。
『名倉湯』は、天然地下水100%を薪沸かししたお風呂が楽しめる銭湯。しかも天然地下水を気持ちよく楽しんでもらいたい思いから、お風呂は毎日入れ替え新鮮な地下水を薪沸かしするのが先代からのこだわりポイント。それだけでなく、汲み上げた地下水を通すパイプ内部も週に一度洗浄剤でクリーニング、年に一度大掛かりな内部洗浄を行う徹底ぶり。お手頃価格でやわらかい天然地下水のお風呂が楽しめるのは嬉しいですね。
ただ、『名倉湯』の営業時間は12時から。通常の銭湯と比べ早めの開店時間となっているため、毎日のお風呂の準備はとても大変なんだそう。循環ろ過をぜず毎日新しい地下水を薪で沸かす作業はとくに大変ですが、中央市場が近くにあるロケーションから仕事終わりにお風呂に入りたいお客様のニーズが多く、大変な中でも12時開店を続けているそう。こだわりの天然地下水100%の薪沸かし風呂のスタイルを変えずに営業を続けている『名倉湯』には頭が下がります。
『名倉湯』の駐車場は5台で最寄駅からも少し距離がある立地。基本、近所に住むお客様が多く利用される施設ですが、2代目がSNSを活用し『名倉湯』の魅力を積極的に発信することで、県外からも多くのお客様が来店するようになったそうです。それだけでなく2代目は、コーヒーの香りがするサウナ、コラボグッズや銭湯トレーディングカードの販売を行うことで、『名倉湯』にくるお客様に頑張っている人を知ってもらうきっかけになり、お互い地域を盛り上げていければいいなと日々考えらているそう。あつ湯のように熱い方ですよね。
今後も味のある昭和レトロな雰囲気を残しつつ、必要なものは新しいものに置き換え時代に合わせていきながら『名倉湯』を続けていきたいと考える2代目。銭湯はコミュニケーションの場として後世に残していく必要があるという思いから、日頃からお客様とのコミュニケーションも大事にされているそうです。今後の『名倉湯』の進化が楽しみですね。
名倉湯2代目の平岡さん
銭湯が地域の憩いの場を担うためになくす訳にはいかないと考える2代目。あくなき探究心から生み出される『名倉湯』のお風呂とサウナから今後も目が離せませんね。
最後に
今回は、『名倉湯』を紹介しました。
昭和レトロな雰囲気を感じながら楽しむ、
天然地下水100%のお風呂とサウナが最高の施設。
働かれているスタッフの方もとても親切で、
『名倉湯』愛をすごく感じるお話を沢山していただきました。
お客様のマナーも良く、
終始気持ちよくお風呂とサウナを楽しむことができました。
コーヒーの香りがするサウナ、天然地下水のやわらか水風呂が楽しめる『名倉湯』は、再訪確定の素晴らしい施設です。
今回掲載している画像は、事前に名倉湯様の許可を得て撮影したものを使用しております。
最後までお読みいただきありがとうございます。