こんにちは、じっと(@jittoblog)です。
今回ご紹介する銭湯は、関西地区の銭湯『夢の公衆浴場五色』です。
関西、いや全国でみても最大級の大きさを誇る『夢の公衆浴場五色』は、見た目はスーパー銭湯ですが、誰もが楽しめる公衆浴場。
サウナは熱々、水風呂はキンキン。
大きな露天風呂もあるので外気浴もしっかり楽しめる。
11種類のバリエーション豊富なお風呂も楽しめ、
美味しいうどんも食べられる正に夢の公衆浴場です。
夢が詰まった『夢の公衆浴場五色』が気になった方は、是非、覗いてみてください。
では、紹介していきます。
夢の公衆浴場五色基本情報
- 銭湯
- 営業時間 24時間営業(毎週月曜日は設備点検の為6:00−11:00の間は閉店)
- 年中無休
- 入浴料 大人520円 中学生380円 中人(小学生)200円 小人100円
- サウナ(貸しバスタオル付き)200円
- 入浴回数券(10枚)4,950円 サウナ回数券(10枚)6,600円
- シャンプー、リンス、石鹸なども各30円で販売
- 貸しタオル30円
- 最寄駅 阪急宝塚線庄内駅より徒歩15分程度
夢の公衆浴場五色のロケーション
『夢の公衆浴場五色』がある大阪府豊中市は、大阪市の中心部への交通アクセスも非常によく、日本初のニュータウン「千里ニュータウン」を中心にベッドダウンとして栄えた人口約40万の街です。公園など子供が楽しめる場所も多く、医療や教育など子育て支援が充実している街として子育て世代から人気があるエリアです。
夢の公衆浴場五色ってどんな銭湯?
『夢の公衆浴場五色』は、24時間年中無休の銭湯。当時の銭湯の規格ギリギリの大きさで建設された施設なので、同じような大きさの施設を今から建てるとスーパー銭湯扱いになる正に日本一の大きさを誇る銭湯です。外観、エントランス、脱衣所、露天風呂など銭湯とは思えない大きさにビックリ。大きさだけでなく、11種類のバリエーション豊富なお風呂、熱々のサウナとキンキンに冷えた水風呂を求めて、週末には60台ある駐車場が満車になることがある程の人気の施設。今では全国のサウナーからも注目が集まる注目の銭湯となっています。
夢の公衆浴場五色施設案内
エントランス
『夢の公衆浴場五色』の外観
銭湯ならではの煙突はなく、見た目は正にスーパー銭湯。入口の外観と比較して小さく見えるのれんですが、実際はかなりの大きさです。
大きなのれん
『夢の公衆浴場五色』のシンボルといっても過言ではない大きなのれん。スタッフTシャツの背中にものれんが描かれていました。あまりの大きさに圧倒されます。
駐車場側の外壁
施設の外壁にタイルで描かれた「五色」の文字。実は、施設内にもタイルで描かれた文字や絵がいくつかあります。
下駄箱
建物が大きいので、下駄箱の数も多くとても広い入口です。
456番
夢の公衆浴場五色の下駄箱の数です。
入口の水槽
下駄箱の目の前には錦鯉が泳ぐ水槽があります。
券売機
この券売機で入浴チケットを購入してフロントへ行きます。支払は現金のみ、うどんの食券もここで購入します。回数券の購入はフロントで直接購入できます。
フロント
券売機で購入したチケットを渡して、いざ入浴。サウナ用の貸しバスタオルなどもここで受け取ります。石鹸、シャンプー、リンスなども販売しています。
脱衣所
脱衣所内観
とにかく広い、奥の鏡の下のロッカーだけでもかなりの数があります。この広さなのに清掃も綺麗に行き届いていて清潔感抜群です。
182番
脱衣所のロッカーの数です。更に個人で銭湯入浴セットを入れるレンタルロッカーがあります。日本一の銭湯は伊達じゃないです。
マッサージ機
最新式のマッサージ機が完備されています。後ろに映っている縦長の扉もロッカー。縦長サイズなので、荷物が多めのお客様も安心して利用できますね。
毎月5日がアツい🔥
毎月5日に五色専用の回数券を1冊購入すると、1名分当日の入浴が無料になります。サウナ回数券を購入すればサウナも1名分当日無料になります。五色をホームにされている方には嬉しいサービス。必ず入浴前に購入するようにしましょう!
ぶら下がり健康器
かなり本格的なぶら下がり健康器があります。
浴室入口横の掲示物
夢の公衆浴場五色の人工炭酸泉は、高濃度(1,000ppm)の炭酸泉となっています。医療機関でも治療実績があり、美肌効果も期待できます。
浴室入口
お風呂は2階にあります。
入口の注意書き
壁に足シャワーも設置されています。
お風呂へつながる階段
あれ、ここ地下鉄の駅だったかなと勘違いするような長い階段が目の前に広がります。色々なものが銭湯のスケールを軽く超えてきます。
お風呂
主湯
手前の浴槽が42℃程の高温湯、奥の浴槽が40℃程の低温湯となっています。お湯は常に循環しており、オーバーフロー状態です。
迷っても安心
浴槽の壁にどちらのお湯か分かるように案内してくれています。
かけ湯3種
かけ湯まで高温、低温、水の3種類用意されています。風呂桶はかけ湯の横1箇所に大量に積まれています。
物置棚
持参した入浴セットなどを置く棚になります。知らなければととのいイスとして座ってしまいそうな丁度良い高さですが、物置棚です。
洗い場①
奥の壁まで洗い場が設置されています。
洗い場②
露天風呂出入り口付近にも洗い場が設置されています。
浴室内のトイレ
脱衣所にも設置されていますが、施設の規模が大きいので浴室内にもトイレが設置されています。
療養人工炭酸泉
古代檜の浴槽で高濃度の炭酸泉が健康促進、リラックス効果を高めます。ぬるめのお湯になっていますので、サウナを楽しんだ後のんびり入るのが個人的におすすめ。
古代檜の浴槽の説明書き
この説明書き、実は2代目社長の直筆なんだそう。内容もさることながら、あまりの達筆に見入ってしまいました。2代目の人となりが伺えますね。
3種類のジェットバス
手前からドリームバス(寝風呂)、ローリングバス(横だえ風呂)、リラックスバス(座り風呂)となっています。何回も繰り返し入る常連のお客様がいる程の人気のお風呂。
電気風呂
低周波の電気風呂になっています。
ボディシャワー
かけ湯の横に完備されています。
ジュビナバス
高圧なシャワーが全身をマッサージしてくれるかなり気持ちの良いシャワー。個人的に大好きな水圧でした。
広々とした露天スペース
露天風呂
庭石などでも使われる「青石」を全面に敷き詰めた露天風呂。銭湯の露天風呂とは思えない大きさ。
歩行湯
足裏のツボを刺激しながら入れるお風呂。
歩行湯と薬草湯の説明書き
薬草湯
全国的にも有名な薬草の産地である伊吹山の薬草をふんだんに使った薬草風呂。薬草の香りに包まれて入る露天風呂が最高でした。
サウナ
『夢の公衆浴場五色』のサウナは、200円の追加料金で利用できる遠赤外線サウナと無料で利用できるスチームサウナの2種類あります。どちらのサウナも広めのサウナ室になっており、個人的にはスチームサウナの熱さに驚きました。10分毎に蒸気が発生し、常に高温の室内が保たれています。スチームサウナと思って甘く見ているとやられる熱さです。遠赤外線サウナを利用する場合は、フロントで渡された貸しバスタオルを腰に巻いて利用します。タオルがお金を払った証になります。
遠赤外線サウナ室内①
2段のベンチで広々とした空間です。常時95℃から100℃に保たれたドライサウナ。広いサウナ室は、その日の体調に合わせてポジションを決められるので、サウナ初心者でも安心の設計ですね。
遠赤外線サウナ室内②
TVモニター音声ありの室内。ヒーターの前に座ると輻射熱により入室直後からしっかり汗が出来てきます。サウナ時計もあります。
サウナ室内の温度計
当日メンテナンス日だったので、11時開店時の温度は94℃でしたが、徐々に温度も上がり3セット目には98℃くらいで落ち着いていました。
貸しバスタオル掛け
サウナ室から出る際は、バスタオルを持ってフックにかけてるようにしましょう。
高温スチームサウナ
60℃程はある熱めのスチームサウナ。座面も2段あり広々とした室内。天井も傾斜しているので上がった蒸気が上から降り注ぎしっかり熱い。蒸気発生器が入口付近に設置され、10分毎に蒸気が発生するため常に高温の室内が保たれています。
スチームサウナを利用する際は、風呂桶に水を一杯汲んでから入室し、退出する時に自分が座っていた座面を風呂桶の水で流すのがローカルルールのようです。強制ではないと思いますが、次のお客様が気持ちよく利用するためのルールだと思います。是非、実践してみてください。
水風呂
冷水風呂
水温15℃程の冷水風呂は、深めの浴槽で程よく水圧もかかり、火照った身体をキリッと締めてくれます。深めの水風呂は気持ちがいいです。
冷水風呂の近くにかけ水用の桶も用意されています。
「夢」
冷水風呂の壁には「夢」の文字がタイルでデザインされています。
休憩
夢の公衆浴場五色の休憩スポットは、外気浴が楽しめる露天スペースにあるベンチ、または浴槽の縁に座っての休憩がメインになります。
露天風呂の休憩スペース①
露天スペースの円形のベンチで休憩できます。露天風呂の壁にあるタイルで描かれた逆さ富士を眺めながら休憩が最高です。
露天風呂の休憩スペース②
3代目の発案で設置された露天スペースのベンチ。人気のととのいスポットになっています。
その他
駐車場①
施設横に完備されている無料駐車場。常時60台完備されていますが、年末年始には72台分の駐車場が完備されます。
駐車場②
道路を挟んだ向かい側にある第2駐車場。
ロビーの休憩スペース
喫煙スペース
館内入口付近に設置されています。
のれんがバックプリントされたパーカーも販売されています。こちらも数量限定販売。
ドリンクコーナー
ドリンク、アイスクリーム、ビールなど楽しめます。ドリンクコーナーの自動販売機の横に設置されているのが、夢の公衆浴場の詳細が分かるチラシ。これ必見です!
夢の公衆浴場五色のチラシ
サ飯
今回は、『夢の公衆浴場五色』施設内に併設されているうどんコーナーでいただきました。カレーうどんと肉うどんが名物で、ここのうどんを食べるためだけに通われる常連のお客様もいるそう。しかもこのうどんコーナーは、銭湯同様に24時間営業なんです。温浴施設と併設された飲食スペースで同じように24時間営業しているのはかなり珍しいですよね。「誰もやったことがない銭湯」精神がここでも感じられます。
うどんコーナー入口
入口右手にお水とコップが用意されていて、水はセルフサービスになっています。
うどんコーナー内観
カウンター席とテーブル席が用意されています。
メニュー表
券売機で食券を購入して店内のスタッフに渡すスタイルです。カウンターに用意されているおにぎりは、現金で購入できます。
名物カレーうどんとおにぎり
出汁が効いたコクのあるカレーにうどんがしっかり絡んで最高でした。肉うどんも名物のようなので、再訪時は肉うどんを攻めたいと思います。
3代目とお話
昭和39年に『五色温泉』として創業した当時は、喫茶店やゴルフショップなどが併設された小さな銭湯でした。3代目の祖父にあたる初代が立ち上げた銭湯『五色温泉』は、当時では考えられない年中無休の銭湯として地域のお客様から愛される人気の銭湯でした。その後、誰もやったことがない風呂屋をつくるをコンセプトに、昭和62年に現在の日本一の銭湯『夢の公衆浴場五色』としてリニューアルオープンしました。
『夢の公衆浴場五色』を立ち上げる時に初代がまず考えたことは、大きな駐車場を構えること。当時の銭湯は徒歩または自転車で来ることができる近所のお客様がターゲットでした。駐車場を完備する銭湯など無い時代に、「これからは自動車の時代、大きな駐車場が必ず必要や」と当時では考えられない60台も駐車できる無料駐車場を完備しました。さらに「お客様にはいつ来ても開いている安心感が必要や」と年中無休24時間営業の超ストロングスタイルの営業形態に変わりました。
『夢の公衆浴場五色』といえば唯一無二の圧倒的な大きさ。当時、銭湯では最大規模の大きさも現在ではスーパー銭湯扱いになるそうで、『夢の公衆浴場五色』の規模がどれほどすごいのか分かりますね。初代が描く「誰もやったことがない風呂屋をつくる」ことを追求した結果、年中無休、24時間営業、銭湯では日本一の大きさを誇る『夢の公衆浴場五色』が誕生したのも納得です。
しかし、『夢の公衆浴場五色』が誕生して間もなく、初代は経営から身を引き2代目が経営を引き継ぐことになったそう。実はその時、2代目はまだ大学に在学中の状況でしたが、初代が築き上げた銭湯を守るべく大学を中退して銭湯経営の道に進むことになり、現在に至るまで『夢の公衆浴場五色』を経営のトップとして守られてきました。2代目が誰もやったことがない規模、年中無休、24時間営業の銭湯を20代の前半で引き継ぎ、今日まで営業を続けてこれた背景には、『夢の公衆浴場五色』を絶対に潰してはいけない強い覚悟と、銭湯に真摯に向き合い、丁寧な仕事を毎日続ける日々の積み重ねがあったからだと思います。
実は、以前に年中無休24時間営業を続けることがスタッフの負担が大きいと判断して、週一日の定休日を設けて営業したことがあったそうですが、その後ずべての曜日で急激に客足が遠のいたそうで「やはりいつ来ても開いている安心感が必要なんや」とすぐに年中無休に戻したそうです。今では40名のスタッフが年中無休、24時間営業を支えています。当たり前のように24時間お風呂が楽しめることに感謝しなければいけませんね。
3代目が『夢の公衆浴場五色』で働かれるようになって約3年。小さい頃から初代に銭湯を継ぐんだと言われ、自分でも継ぐことに何の違和感も感じることなく銭湯の世界に入った3代目。まだ、銭湯経営の勉強中ではありますが、3代目が経営に携わるようになってからTシャツなどのグッズ販売やSNSでの情報発信など積極的に行うことで、『夢の公衆浴場五色』の魅力がより一層伝わるようになりました。また、以前には無かった露天スペースにベンチを設置するなど、サウナー目線のアップデートも積極的に行われています。
また3代目は、働かれているスタッフの方が非常に良く、今後も長くスタッフが活躍できる環境を整え、自分自身がスタッフを守っていかなければいけないとも教えてくれました。年中無休、24時間営業を支えているのは最前線のスタッフの方々、3代目からもスタッフの方々へのリスペクトが強く感じられました。日々の業務の中で2代目と意見をぶつけ合うこともあるそうですが、『夢の公衆浴場五色』の未来を考え、真剣に銭湯経営に向き合うからこそ。今後も『夢の公衆浴場五色』の更なる進化が楽しみですね。
夢の公衆浴場五色 3代目上原さん
以前はプロ野球独立リーグの投手として活躍されていた3代目。現在は2代目社長の右腕として銭湯経営を学ぶ毎日。野球で培われた体力と精神力が生み出す柔軟な発想とチャレンジ精神で、進化を続ける『夢の公衆浴場五色』から今後も目が離せませんね。
最後に
今回は、『夢の公衆浴場五色』を紹介しました。
24時間年中無休で毎日フル稼働の施設を、
スタッフの方々に支えられ、今日まで大切に守られてきた『夢の公衆浴場五色』は、
大きさだけでない正に日本一の銭湯でした。
スタッフの方が脱衣所のロッカーの見えない上の部分まで掃除機をかけて、観葉植物の葉を一枚
一枚丁寧に拭いている姿に、細部にまでこだわる、丁寧な仕事ぶりが伺えました。
スタッフ皆さんが感じの良い接客をされていて、
終始居心地の良い時間を過ごせました。
銭湯でありながらスーパー銭湯のような充実ぶりの施設『夢の公衆浴場五色』のお風呂とサウナ、
再訪確定の素晴らしい施設です。
今回掲載している画像は、夢の公衆浴場五色様のご協力をいただき撮影したものを使用しております。
最後までお読みいただきありがとうございます。