こんにちは、じっと(@jittoblog)です。
今回ご紹介する施設は、東海地方の施設『恵みの湯』です。
こちらの施設の特長は、なんと言っても自社で栽培した薬草ハーブを使ったお風呂やサウナをこだわりの演出で楽しめる点です。
薬草ハーブを知り尽くした施設で商品開発された入浴剤やグッズの販売もあり、他社では真似できないアイテムも多数あります。
清潔感があり、エントランスのハーブの飾り付けや店内の雰囲気は、男性のみならず、女性が1人でも来たくなる素敵な空間です。訪問当日も多くの女性のお客様が、思い思いにのんびりと過ごされていました。
薬草ハーブに囲まれた温浴施設『恵みの湯』が気になった方は、是非、覗いてみてください。
では、紹介していきます。
恵みの湯基本情報
- 温浴施設
- 営業時間
- お風呂 全日8:00−22:00
- めぐみの食堂 平日8:30−14:00/17:00−20:00 休日8:00−21:00
- ほぐし処(水曜日定休)
- マッサージ11:00−22 :00(最終受付21:00〜25分コース)
- アカスリ(女性専用)11:00−22:00(最終受付20:30〜30分コース)
- 年中無休(施設メンテナンス等で臨時休業あり)
- 入浴料金
- 大人平日800円 休日850円 小学生平日300円 休日350円 幼児(0歳〜)平日150円 休日200円
- 回数券 大人6,000円(8回) 小学生1,400円(5回)
- 施術料金(当日ほぐし、アカスリを利用すると無料で入浴できます)
- 身体ほぐし 25分3,300円 50分5,600円 75分7,600円
- 足裏ほぐし 30分3,500円 45分5,200円 60分6,500円
- 身体ほぐし+足裏ほぐし 40分4,900円 80分8,500円 120分11,600円
- アカスリ A30分4,200円 B50分6,500円 C60分9,100円 オプション角質除去10分1,300円
- 最寄駅 JR各務ヶ原駅より徒歩10分程度 名鉄名電各務原駅より徒歩8分程度
恵みの湯のロケーション
『恵みの湯』がある岐阜県各務原市は、岐阜市や名古屋市のベッドタウンとして岐阜市や大垣市に次いで3番目に人口が多い街になります。古くは中山道の宿場町として栄えた各務原市は、自衛隊岐阜基地に関連する工業都市として発展しつつ、まちづくり政策として「パークシティ(公園都市)」を掲げており、自然と共に独自の発展を遂げ、2005年には「緑の都市賞」内閣総理大臣賞も受賞しております。
各務原にんじんの栽培も盛んで、このにんじんを使った各務原キムチはご当地グルメとして人気。世界最大級の淡水魚水族館「アクア・トトぎふ」や「岐阜かかみがはら航空宇宙博物館」などレジャー施設もあり、お出かけにもぴったりな地域です。新境川堤の桜並木は春に訪れたい全国的も有名なお花見スポットです。
恵みの湯ってどんな施設?
『恵みの湯』は、(株)日本温浴研究所の事業のひとつとして運営されている温浴施設です。
『恵みの湯』の水は、ミネラルが豊富な黒墨土壌に染み込ん地下水と御嶽山伏流水からなる「御前水」が使われており、僅かな炭酸を含み身体を温める性質が特長の天然水です。この自然の恵みと丁寧に栽培された薬草ハーブが融合することで、他の温浴施設とは一線を画す正に『恵みの湯』が生まれました。現在では、その唯一無二のお風呂とサウナを求めて地元だけでなく全国からお客様が訪れる注目の施設になっています。
(株)日本温浴研究所は、温浴に関わる様々な事業を行なっており、温浴効果を高める薬草ハーブのお風呂やサウナが楽しめる『恵みの湯』の運営のほか、普段の生活でも薬草ハーブを気軽に取り入れられるオリジナル商品の研究開発から製造、販売までを一貫して行なっております。これらのオリジナル商品は、自社オンライショップ「湯癒草々」でも購入できるほか、ギフトに最適な商品が多数展開されている楽天市場店「オンヨクヤ」でもご購入が可能です。有名百貨店等でのイベント販売なども行なっていますので、今後もオリジナル商品を見かける機会が増えそうですね。
(株)日本温浴研究所は、岐阜の宝である薬草ハーブと天然水を後世に伝えるべく、全てにおいて日本一こだわりを持った『岐阜愛 薬草ハーブ愛』に満ちた企業です。
恵みの湯施設案内
エントランス
恵みの湯外観
画像に写っている植物は全てハーブです。
店外から自然の恵みを感じることがでるエントランス。
店内入口①
自動ドアを入ると瓶詰めになった薬草ハーブがお出迎え。
店内入口②
下駄箱は100円硬貨を入れて施錠するタイプです。イベントの案内、フロアマップなど設置されています。
店内入口③
瓶詰めになったハーブに書かれたサインがずらりと並んでいます。色紙じゃないところが恵みの湯ならではですね。
店内入口④
入浴剤の製品化や検査を行う場所。
タイミングが合えば作業している風景に出会えるかも。
店内入口⑤
ショーケースの中には生ハーブの数々。
下駄箱の上にある恵みの湯情報
入浴前に一読、お風呂とサウナの期待が高まります。
店内通路
サウナーに人気のMOKUタオルなど販売しております。サンプルがあり手触りが確認できるのがいいですね。
券売機
フロント横に設置されており、ここでチケットを購入します。回数券の方はそのままフロントへ。
フロント
親切、丁寧なスタッフにチケットを渡して、いざ入浴!
ロッカーキーの受け渡しなどはありません。
脱衣所
脱衣所入口
『恵みの湯』のことがわかりやすく案内されていて理解が深まります。『本日のサウナロウリュ』と『本日の眠り湯』の案内もあります。
ととのい生ハーブロウリュ
通常毎週水、土、日曜日開催の『ととのい生ハーブロウリュ』に運良く出会えました。こんなラッキなーこともあるんですね。
のれん
『恵みの湯』のロゴにもなっているよもぎがインパクト大ですね。ワクワクしてきました。
脱衣所ロッカー
広々とした脱衣所。ロッカーは100円硬貨不要です。
お風呂
浴室内
中央に主湯、バイブラバス、ジェットバス、電気風呂が配置されています。洗い場にはシャンプーやボディソープも設置されています。壁際に水風呂とエステバスが配置されています。
浴室案内
露天風呂につながる通路にある案内図。初めての方にも温度がわかりやすく説明されています。
このような案内図、意外とありそうでないですよね。
露天風呂
画像にはありませんが、露天風呂にもととのいスペースがあります。定期的にお湯が足されてオーバーフロー状態になります。
眠り湯
ぬるめのお湯でずっと入っていたくなるお風呂。訪問時はよもぎの湯でしたが、お湯の種類は定期的に変わります。枕もあって布団に入っているような不思議な感覚になるお風呂。肩こりや腰痛に良いそうです。
サウナ
遠赤外線式と対流式(ストーン)のハイブリッドサウナは、90℃から92℃の温度設定。室内が広いことで場所により温度のムラが発生しますが、これが個で楽しむ『恵みの湯』サウナの真髄。自分好みのポジションがきっと見つかります。30分毎にある長めのオートロウリュと数分毎にある短めのオートロウリュにより、湿度75%前後に保たれ室内はしっかり熱く玉のような汗が噴き出るサウナ。サウナストーンの上に生ハーブを贅沢に投入する『恵みの湯』オリジナルの『ととのい生ハーブロウリュ』は、他では味わえない生ハーブの香りを楽しめる施設人気のサウナイベント(水、土、日曜日開催)です。
サウナ室内
『恵みの湯』サウナの特長がこの広さ。
自分好みのポジションで自分のペースでサウナが楽しめます。TVが設置されていますが2代目のこだわりでボリュームは極小。
サウナハット掛け
サウナ室入口付近にはサウナハット掛けが用意されています。その他にも持参したアメニティや水分などを置く大きめの棚も設置されています。
水風呂
僅かな炭酸を含んだ地下水を汲み上げた水風呂は、水温17℃程度。かなり広めの水風呂になっているので地下水の吹き出し口から離れるほど水温が上がる仕組みになっています。ここでも自分好みの水風呂が楽しめます。常時オーバーフローの贅沢な水風呂は、頭からしっかり汗を流せば潜ることを推奨している珍しい水風呂(男湯のみ)です。
広々とした水風呂
座ったら丁度首が出るくらいの深さの水風呂は、天然水掛け流し、常にオーバーフローの贅沢な水風呂です。
かけ湯とかけ水と飲料水
水風呂の横に設置されています。ここでしっかりと汗を流して水風呂へ。
ボディシャワー
水風呂の前に設置されています。頭からシャワーを一気に浴びて水風呂もいいですね。
休憩
露天風呂付近と浴室内窓際に設置されている休憩スペースは、外気浴、半外気浴が楽しめる極上のととのいスペースとなっています。限られたスペースの中に、できる限り配置されたととのいイスの多さに感動。施設の方のサウナ愛を感じます。
浴室内のととのいスペース
外の景色を眺めながらの半外気浴。このスペース常にお客様がいて人気のスペースのようです。前にある段差に足をのせて休憩できるのがいいですね。
その他
ロビーのショーケース
野菜なども販売しています。手前に写っている木の箱は2代目のDIY作品です。その他にも施設の至る所にDIYの作品があります。
バリエーション豊富な決済方法
現金のほかクレジットは電子マネー、QRコード決済にも対応しています。
SANIHA
不織布に入れて煮出すことでハーブウォーターをつくり、ロウリュしながら香りを楽しんだり、ザルなどに入れてロウリュで発生した蒸気にかざして香りを楽しみます。ハーブを手軽にサウナに取り入れられる人気商品。自宅にサウナがある方は、是非お試しを。
店内休憩スペース
灯りが落とされて、落ち着いた雰囲気の店内休憩スペース。テレビも設置されていますが、ボリュームは極小。落ち着いた雰囲気でくつろげます。
天井
天井に配置された小さめの灯りとさりげなく埋め込まれたステンドグラスが印象的。
宇宙への旅
ビニールハウスの中に飾られている写真。以前、ハーブの種が宇宙を旅したそうで、同じ品種のハーブで比較しても宇宙に行った種の方がよく育つそうです。不思議ですね。
湯癒早々(ゆゆそうそう)
『湯癒早々』は、皆様に温浴や薬草ハーブの素晴らしさを発信したり、体験していただくために生まれたブランドです。『恵みの湯』の敷地内に併設された『湯癒早々GARDEN&FACTORY』では、様々なイベントを開催したり、薬草ハーブの栽培や収穫を体験できます。ファクトリーでは、収穫した薬草ハーブを加工や製品化、新商品開発に向けての研究や実用試験を行なっています。
FACTRY 1
こちらの施設でイベントを開催したり、栽培したハーブを電解水(食塩水)で洗浄後、乾燥や粉砕などの加工を行なったり、製品化したものを実際に入浴しながら使用して検査を行なっています。奥に見えるビニールハウス内でもハーブが栽培されています。
FACTRY 2
こちらの施設で加工された薬草ハーブを貯蔵、製品の個包装などを行っています。
FACTORY 3
『恵みの湯』施設内の研究室で新商品の開発に向けて研究や実験を行なっています。
研究と実験を重ね、厳しい基準をクリアしたものが製品化されたものだけが、恵みの湯店頭やオンライストアでお客様の手に届きます。
2代目とお話
『恵みの湯』は、1996年に『スーパー銭湯めぐみの湯』として先代が開業しました。しかし開業してから半年後、2代目が急遽経営を引き継ぐこととなり現在に至ります。開業当時は空前のお風呂ブーム、レギュラーガソリンも1リットル80〜90円台の時代。一日いても家族や友人と楽しめる施設としてスーパー銭湯が全国各地に広がり、お風呂ブームに拍車がかかりました。『スーパー銭湯めぐみの湯』もお風呂ブームの中、各務原市で開業することになりましたが、開業当時から薬草ハーブに力を入れて運営されていた訳ではなく、一般的な温浴施設として営業していたそう。
その後、お風呂ブームの終焉を迎え、原油価格が右肩上がりになるに連れ、全国に多数あったスーパー銭湯は次々と廃業に追い込まれる事態となりました。同様にスーパー銭湯として営業を続けていた『恵みの湯』がある時に出会ったのが伊吹山の薬草でした。岐阜県と滋賀県の県境にある伊吹山は、薬草の宝庫として知られ、天皇に献上される程良質な薬草が育つ気候にも水にも恵まれた場所でした。戦国時代には織田信長がヨーロッパからハーブを輸入して薬草園を伊吹山に開いたことで、伊吹山周辺の地域では、薬草が非常に身近な存在となりました。
2代目はこの薬草から生まれた入浴剤を地元の企業から仕入れ、温浴施設で利用することを思いつきます。今までの温浴施設にはない独自の路線で営業を始めたことで、今の『恵みの湯』の原型が出来上がりました。この薬草ハーブを売りにしたお風呂へ舵を切ったことで、廃業に追い込まれることなく地域に愛される新たな温浴施設として営業を続けていた『恵みの湯』でしたが、新たな問題が浮上します。
時代と共に、薬草ハーブを仕入れていた取引先が徐々に廃業に追い込まれ、安定的に仕入ができない状況に直面します。薬草風呂という独自の路線で活路を見出し経営の危機を乗り切った『恵みの湯』はどうしてもこの危機を乗り切る必要がありました。ここで2代目が考えたのは、仕入れるのではなく自分たちで生み出すスタイルに変化することでした。これが現在の『恵みの湯』の薬草ハーブのお風呂とサウナに繋がっています。
現在では、数十種類の薬草やハーブを栽培しながらお風呂やサウナで薬草ハーブを楽しめる『恵みの湯』の運営、入浴剤などの商品開発、販売などを一貫して行なっていますが、ここに至るまでは平坦な道のりではありませんでした。お客様に商品を提供するために乗り越えなければいけない壁が薬機法でした。
薬機法とは、医薬品や医薬部外品、化粧品、医療機器などの有効性や安全性を確保するために、製造、表示、販売、流通、広告等について詳細に定めた法律。2017年から薬草ハーブの栽培を本格的にスタートしてから研究と開発を地道に続け、2020年に薬機法の基準をクリアした入浴剤の開発に成功しました。『恵みの湯』の店内に多数販売されている商品は、この血のにじむような努力から生まれたんですね。薬草ハーブにかける情熱の深さを感じます。
『恵みの湯』では、薬草ハーブを通じてさまざまな取り組みをされています。高齢者向けに施設内の薬草ハーブに触れる農業体験をした後お風呂を楽しんでもらうイベントは、農業をすることが認知機能を高める効果につながると大変好評です。また、映画『君の名は。』の聖地でもある岐阜県飛騨古川にある障害者施設の方とも連携して、飛騨古川で栽培したよもぎを加工して入浴剤にした後、飛騨古川に戻して地元で販売する取り組みなども行なっています。どちらも薬草ハーブが人と人との繋がりを生む素晴らしい取り組みですね。
2代目は『恵みの湯』を、社会に必要とされる施設でありたい考え、薬草ハーブと真摯に向き合い、さまざまな形で『恵みの湯』の運営と商品開発をされています。今後も更なる高みを目指して、アップデートしていく『恵みの湯』の薬草ハーブのお風呂とサウナの進化は止まりそうにありません。
2代目の星山さん
薬草ハーブ愛が滲み出たお人柄の星山さんから生み出されるこだわりの薬草ハーブ、入浴剤、お風呂やサウナ一つ一つに、お客様と薬草ハーブへの感謝の気持ちが伝わります。岐阜の宝である薬草ハーブを後世に伝えるべく、買い手よし、世間よし、結果として売り手よしの三方よしの経営精神で事業を展開していく『恵みの湯』から今後も目が離せませんね。
最後に
今回は、『恵みの湯』を紹介しました。
全体的に個のくつろぎやリラックスに配慮した空間づくりが印象的で、雰囲気が非常によい施設でした。
これはサウナでも同様で、お客様が自分の好みにあった場所でサウナ室に入り、好きな場所で水風呂に入り、好きな場所で休憩する。
サウナ室の広さ、水風呂の大きさ、ととのいスペースの豊富さ、全てが個のくつろぎ、リラックスに繋がっている素晴らしい空間でした。
お客様のマナーも非常によく、ととのいロードに集中できます。
スタッフの方も雰囲気がよく、丁寧な対応をしていただき、心地よい時間を過ごすことができました。
自然の恵みを感じなから、ととのいロードを完走できる『恵みの湯』は、再訪確定の素晴らしい施設です。
今回掲載している画像は、恵みの湯様のご協力をいただき撮影したもの、一部、恵みの湯様にご提供いただいた画像を使用しております。
最後までお読みいただきありがとうございます。